皆さま、お久しぶりです。王子です。
5月30日~31日に、東日本企画「みんなで行こう白老町」を開催しました。
今回の企画の始まりは、元会員であり現在北海道白老町で「ゲストハウスたらこ湯」を経営されている吉原さんから2025年5月に届いた一本のメッセージでした。
「お久しぶり!
聴公会東日本で北海道遊びに行こう企画、オンライン飲みで話してたの覚えてる?
近年中にやりませんかー?公務員辞めちゃったけどウポポイとか案内するよ!アイヌのルーツを持つ手話通訳者もいるので、濃い案内ができるはず。
白老町内にクラフトビール醸造所も新しくできたから、クラビも絡めてできるといいな〜!」
実は「北海道へ行こう!」という話は、オンライン飲み会などで以前から話題に上がっていました。
そこへ吉原さんからこのお誘い。
「アイヌ文化」「クラフトビール」「温泉」「地域交流」。
聴公会東日本らしい要素が全部そろっているじゃないか!
ということで企画が動き始めました。
1年の準備を経て迎えた当日。
会員だけでなく非会員の方も参加し、関東・関西・九州から計14名参加者が集まりました。

それでは振り返ってみましょう!
1日目
The Old Grey Brewery
最初に訪れたのは、北海道白老町にあるクラフトブルワリー「The Old Grey Brewery」です。
東日本企画としては
に続く、2回目の醸造所見学となりました。

手話通訳を介して醸造所内を見学し、ビールが出来上がるまでの工程や醸造設備について説明を受けました。

普段何気なく飲んでいるビールが、どれだけ手間と工夫を重ねて造られているのかを知ることができました。
見学後はお楽しみの試飲タイム。

出来立てのビールを3種類いただきながら、ブルワリーの歴史やコンセプトについてお話を伺いました。
そしてここで、参加者・吉原さん・ブルワリーの皆さんと一緒に「The Old Grey Brewery」の手話を考えることに。
完成した手話はこちら!
アルファベットの「O」を表しながら、ブルワリー名の由来である英国の伝説的音楽番組「The Old Grey Whistle Test」のように、思わず口笛を吹きたくなるような、そしてビールを飲んで心が躍るような様子を表現した手話になりました。
さらに、その動きが白老町のオロオロ山をなぞるようにも見え、とても素敵な手話が誕生しました。
見学後は併設のタップルームで
試飲していなかったビールを注文したり、ラベルアートを眺めたりしながら、ゆったりとした時間を過ごしました。
ブルワリーの加藤さん、萩野さん、ありがとうございました!
白老町まち歩き
続いては白老町散策。
聴公会らしいリクエスト(?)でアイスを食べながら、町役場や公民館周辺を散策しました。

白老町役場前にて
吉原さんのお話を聞きながら、白老町の歴史や通訳制度、地域の暮らしについて知ることができました。
交流会
交流会は河庄にて開催しました。
https://www.instagram.com/kawasho_izakaya/

お店のMVPきのこ鍋
次々と運ばれてくる地元の食材を使った料理に、参加者一同大興奮。
美味しい料理と手話べりで、あっという間に時間が過ぎていきました。

ゲストハウスたらこ湯
交流会後は、吉原さんが経営するゲストハウスたらこ湯へ。
https://tarako-yu.sakura.ne.jp/kojohama/
白老の源泉かけ流し温泉は、体の芯から温まる美肌の湯。
北海道ではおなじみのセイコーマートで朝食を買い込み、温泉でさっぱりした後は、持参したビールをシェアしながら交流会の第二部がスタート。

気が付けば日付が変わるまで手話で語り合っていました。
まるで親戚の家に遊びに来たかのような、不思議と落ち着く空間でした。
2日目
朝は宿泊者の皆さんが用意してくださった朝食をいただきました。

たらこ湯で購入したたらこを乗せたご飯、味噌汁、餃子。
温かい朝ごはんで元気をチャージし、2日目のメインイベントへ向かいます。
ウポポイ
向かった先は、ウポポイ(民族共生象徴空間)です。

ウポポイでは
・伝統芸能の上演鑑賞
・コタン(集落)見学
・民族衣装体験
・国立アイヌ民族博物館見学
・アイヌ料理「オハウ」の試食
・アイヌにルーツを持つ手話通訳者・田村さんのお話
と盛りだくさんの内容でした。

特に印象に残ったのは、施設全体でアイヌ語が第一言語として表記されていることです。
展示や案内板には、必ずアイヌ語が先に表記されていました。
当たり前のようでいて、実はとても大切なこと。
アイヌでは人の特徴から名前を付ける文化があるそうですが、その話を聞いた時、ろう者コミュニティの手話ネームと共通するものを感じました。
また、アイヌ語と日本手話はどちらも消滅の危機が指摘される言語であること。
文化の継承、同化政策、マイノリティとしての歴史など、多くの共通点があることも知りました。
参加者の声
今回参加した方からも印象的な感想が寄せられました。
「アイヌ文化は知っているつもりだったけれど、『なんとなく知っている』ではいけないことを痛感した。」
「ろう者として『わかるな』と思う場面がたくさんあった。マジョリティからの抑圧や、当事者であることを隠して生きることなど、共通するものを感じた。」
「施設に入って一番衝撃を受けたのは、第一言語がアイヌ語であることだった。」
「一回行っただけで『勉強になった』『面白かった』とは簡単には言えない。また行こうと思っている。」
私自身も、知っているつもりで実は知らなかった歴史や文化に出会いました。
今回の訪問だけですべてを理解したとは言えません。
しかし、だからこそ学び続ける必要があること、そしてろう文化との共通点や違いを考え続けることの大切さを感じました。

アイヌにルーツを持つ手話通訳者・田村さんのお話の様子
おわりに
あっという間の2日間でした。
半年以上にわたり準備を進めてくださった吉原さん、そして2日間通訳をしてくださった田村さんをはじめ、白老町の手話通訳者の皆さま、本当にありがとうございました。
今回の企画では、
・白老町の魅力を知ること
・地域のろう者や通訳者と交流すること
・クラフトビール文化に触れること
・アイヌ文化について学ぶこと
告知で掲げたすべての目的を達成することができました。
なかでも、手話通訳付きでブルワリーやウポポイを見学できたことは、この企画ならではの大きな魅力だったと思います。
「知ること」
「出会うこと」
「つながること」
白老町で過ごした2日間は、その大切さを改めて感じる時間となりました。
東日本では、今回のように会員や元会員の皆さんと一緒につくり上げる企画も大歓迎です。
「こんなことをやってみたい!」
そんなアイデアがありましたら、ぜひお聞かせください。
一緒に楽しいことをやりましょう!

以上、王子でした。










































